Beagleboard-xM で遊ぼうのこーなー(ハード編)
内容が多くなりましたのでページを前後編(ハード編 / ソフト編)に分けました
本ページ(ハード編)ではディストリビューションによらないハード的な事柄、
別ページの ソフト編 では 各ディストリビューションのインストール記事などソフト的な事柄を紹介します
0.目次
---ハード編---
--- ソフト編(別ページ)---
1.Beagleboard-xMとは
Beagleboard-xMとは BeagleBoard.org が開発・販売している小型のマザー・ボードです。 この8.5cm四方の小さな基板の中にパソコンに必要な機能が一通りそろって おり linuxで動かすことが可能です。
Beagleboardには2種類(ノーマルと-xM版)ありますが、 ここでは、最新型の-xM版に絞って紹介します

| 機能 | 内容 |
|---|---|
| CPU | TI DM3730 1.0GHz (ARM Cortex-A8) |
| 主記憶 | 512MB DDR RAM |
| 補助記憶 | Micro SDHC |
| ネット | 100Mbps Ethernet ×1 |
| USB | 4ポート+OTGポート |
| 画像出力 | DVI-D、 S-video |
| 音声 | ステレオ入出力 |
| コンソール | シリアルコネクタ |
| 電源 | 5V電源アダプタ またはUSB給電 |
| 基板サイズ | 85.6×85.1[mm] |
2.日本での入手方法
(1) 購入先
米国からの個人輸入になります。
国際的な電子部品販売業者である
Digi-Key 日本サイトからの購入が
日本語で通じるのでお勧めです
何らかのトラブル時の問合電話も日本のオペレータが対応してくれます
他に輸入代行する日本業者もあるが、価格はDigi-Keyの方が安く購入できます
送料込み \13,268 ~2012/03/13現在~ です (円ドル為替相場によって毎月価格が変わります)
日本の消費税 +5% は別途要。本品目関税は無し
(注意:同じDigi-Keyでも、日本サイトから購入ください。 Digi-Key米国サイトからだとドル建て価格が安く
見えますが、 別途高額な国際宅配便代が請求される)
(2) 発注方法
Digi-Key 日本サイトに行き 商品検索窓に「beaglexm」といれて検索すると発注画面に行きます
この検索窓で単に「beagle」や「beagleboard」といれると旧Verのボードが 検索に引っかかるので注意。
発注画面中ほどにデータシートの欄があるのでその中身が "BeagleBoard-xM"と、-xMがついていることを
確認して発注してください
発注時の注意事項は3つあり
a) 住所を英語流のローマ字で書くこと
b) 電話番号を国際電話から掛けられるよう書くこと
筆者はここ
を参考に書きました
[参考例題] 大阪城天守閣の場合
[日本語] 〒540-0002 大阪市中央区大阪城1-1
(Tel : 06-6941-3044)
[英 語] 1-1, Osakajo, Chuo-ku, Osaka
540-0002 Japan (Tel : +81-6-6941-3044)
c) 米国の輸出管理法に従うため、利用目的を申告すること
ここが一番厄介です。このbeagleboardは高性能なため北のあの国に送られる
と軍事目的に使われ
かねません。使用目的を正しく申告し、輸出管理にご協力ください
具体的には筆者はrerofumi様ブログ
「コメを噛め」を参考にして記入しました。
しばらく待っていると(在庫があれば翌日に)発送済みメールが届き
国際宅配便UPS (国内配達はヤマト運輸、 東京だと国内もUPS)で物が届く
(参考:筆者は2010/8/27発注→9/16米国発送→9/18受取)
(3) おまけネタ
国内輸入業者に日本橋のデジットさんも参戦。値段は他の国内業者とほぼ同じで、Digi-key日本から直に買うのと比べると1万円以上も余計に掛かりますが、店頭で買えるので、超特急で買いたいカタは在庫問い合わせてみては?
3.別途用意する持ち物
(1) 母艦パソコン
Windowsパソコンでいいので用意してください。(Macも可能) Linuxが走っていればなお良しです。
Linux環境をお持ちでなければ、 このサイトの記事を参考に 仮想化ソフト上でインストールしてください
(2) シリアルケーブル
beagleboard-xM側がメスコネクタなので、「RS232C延長ケーブル」を用意ください。
たとえばこんな形状 で、内部の結線は「ストレート」です。
母艦にシリアルポートが無い場合は USB to RS232C変換器を使用してください。
この場合はこの変換器の先に直接beagleboardをつなぎます。
(3) microSDHCカード
beagleboard-xM では購入時に動作確認用の起動SDが添付されていますが
万一のときのために起動確認後は使わず保存しておくことを薦めます
別途 microSDHCカード (4GB以上推奨) を用意してください
(4) microSDHCアダプタ
上記microSDHCを母艦から読み書きできるアダプタを用意ください
(5) 端末エミュレータソフト
筆者は普段Puttyを 使っています。別の端末ソフトでもOKです
------ここからは必須ではないものの、筆者推奨品です
(6) ACアダプタ
5V、センタープラス、内径2.1mm、外径5.5mmの標準タイプです
定格最大使用電流750mAですが、USBへの給電500mA×4ポート分も合わせて3AのACアダプタを推奨。
セルフパワー型のUSBハブからbeagleboardのminiUSBポートにつなぐと 電源供給できる、素敵な機能も
あるのですが、1ポート分では電流が不足しますので2ポートから電流が取れる2又コードが必要です
(7) HDMIケーブル
画像出力端子がHDMI端子になっています
お使いのCRTがDVI-D対応ならHDMI→DVI-D変換ケーブルを
ハイビジョンテレビをおもちならHDMIケーブルを用意下さい
本ケーブルの脱着は必ず電源オフ中にしてください
(8) 入出力機器
DVI-D対応CRT、USBキーボード、USBマウスがあればGUIログインも可能です
(9) 犬小屋
Beagleboard-xM はご覧の通り、むき出しの基板です。 ショートなど無用のトラブルを防ぐため
何かで 保護してください。 専用ケースが販売されていますが高いです。 タッパに入れる方 もおられますが
筆者は rerofumi様ブログ 「コメを噛め」をまねて アクリルカバーを取り付けました
4.添付SDでテスト起動
(1) シリアル回線の設定
母艦とBeagleboard-xMをシリアルケーブルで接続し、 端末エミュレータを起動して下さい。
通信条件は、115200bps、データ長8ビット、ストップビット1、パリティ無し フロー制御無しです。
(2) テスト起動
Beagleboard-xMに初期添付されている microSDHC カードを挿入し、 電源をつなぐと起動します。
ただし、この起動は、microSDHC内のディスクイメージをRAMディスクに展開して起動するので時間がかかり、
また、RAMディスクに何を書き込んでも次回起動時には元に戻ってしまいます
ユーザー名root、パスワード無しでログインして一通り触ったら、おしまいです shutdown -r してください。
(3) 環境変数のメモ
再起動したら再びubootが通常起動のカウントダウンを始めます
ここでそれを一旦とめて(何かキーを叩く)、printenvコマンドを入れて 表示される各変数の値をログに
記録しておくことを薦めます。 参考までに、筆者の環境(Rev.A2)で、起動からprintenvまでのログを
リンク先にアップしていますので ご覧ください (一部伏字にしています)
5.犬小屋で遊ぼう ( 基板設計情報の取得 )
Beagleboard-xM は、むき出しではかわいそうなので、 筆者はアクリル板の犬小屋 に入れてあげました。
(1) 基板設計情報の取得
まずは、Beagleboard-xM の取り付け穴の寸法を正確に把握するため 基板設計情報 (ガーバーデータ)を
公式サイトガーバーデータ(Rev.A2) より取得します。
サイト上の位置は、Top -> View more resources -> Beagle Board Design Materials の下にあります。
そこまでしなくとも現物あわせでディバイダーなどで寸法写し取ればいいのですが そこは、趣味の世界。
(2) ガーバーデータビュアーの取得
ガーバーデータビュアーは各種ありますが、筆者が表示に使用したのは Gerbv 2.4.0です。
(3) ガーバーデータの表示


"ctcfab1.063"ファイルを開きます
ドリルデータそのものではないのですが、図面が表示され、
求める穴データは「N」で表示されています
向きは、イーサネットポートを下向きに置いたときの方向です
| φ | A | B | C | D | E | F | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| mil単位 | 156 | 150 | 2800 | 400 | 275 | 2700 | 395 |
| ミリ単位 | 3.96 | 3.81 | 71.12 | 10.16 | 6.99 | 68.58 | 10.03 |
(4) アクリル板の切り出し
基板の寸法が分かったので、それを保護するため上下から挟み込むアクリルを 切り出します。(100×100×板厚2ミリ×2枚)
基板を保護するため、左端上端は基板面より5ミリ、右端下端は
10ミリほど広めに切り出します。
(右端下端はイーサやRS232C端子が少しはみ出ている分多目)
| φ | A | B | C | D | E | F | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ミリ単位 | 4.0 | 9.0 | 71.12 | 19.88 | 13.0 | 68.58 | 18.42 |
(5) ボルト止め
あとは4隅をボルト止めすると、風通しのよい日本家屋が完成筆者は底面から順番に以下の部材×4で止めましたが、お好みで
① M4ネジ40mm長 を貫通させます
-↓--(下アクリル板)
-↓② 貫通金属スペーサ10mm長
-↓--(基板 Beagleboard-xM)
-↓③ 貫通金属スペーサ15mm長
-↓④ M4ナット
-↓---(上アクリル板)
-↓⑤ M4ナット
あと、アクリル板にはワッシャをかまします。 そうすると、ネジの長さが丁度収まりいい感じになりました
6.参考にさせていただいたサイト
(1) 公式サイト beagleboard.org
公式サイトの左サイドメニューから公式Wiki、マニュアル、 基板設計図(ガーバーデータ)を取得
(2) rerofumi様 電子工作からプログラミングまで、開発ブログ 「コメを噛め」
(3) 突消ブログの中の人様ブログ 「突然消失するかもしれないブログ」
(4) mano様ブログ 「beagleboard日記」
(5) magoroku15様Ustream配信 プログラマのためのHW講座
beagleboard に関連した電子工作講座の動画を配信されています
(6) Googleグループ Beagle Board
ソフト編につづく
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